鳥取市では、バッテリー(電池類全般)の処分方法に変更がありました。市民の皆様にとっては「よい変更」になったと言っていいでしょう。
この記事では、そのよい変更だった点も含めて鳥取市におけるバッテリー(電池類全般)の処分方法を紹介しています。市民の皆様はぜひ読んでみてください。すぐに処分されたい方はこちら
バッテリー(電池類全般)には一次電池と二次電池がある
鳥取市におけるバッテリーの処分方法を紹介する前に、バッテリーの種類について少し説明します。
一次電池(使い切りの電池)
一般的な使い切りの電池のことを「一次電池」と呼びます。以下のようなものが一次電池に含まれ、ほとんどの自治体が収集しています。
・アルカリ乾電池(LR / A23 / A32 / E96 / AAAAなど)
・マンガン乾電池(RUM SUMなど)
・リチウム一次電池(CR / FRなど)
・ボタン電池(酸化銀電池、空気亜鉛電池、アルカリボタン電池)
二次電池(繰り返し充電して使える電池)
一方、二次電池は最近私たちにとってますます欠かせなくなってきた繰り返し充電して使える電池のことです。以下のようなものが二次電池に含まれています。
・リチウムイオン電池(Li-ion)
・ニッケル水素電池(Ni-MH / HR)
・ニッケルカドミウム電池(ニカド電池)(Ni-Cd / KR)
・鉛蓄電池(自動車やオートバイのバッテリー)
二次電池の回収については自治体で対応が異なります。ただ、鉛蓄電池を回収している自治体はありません。あとで紹介しますが、鉛蓄電池を処分する場合は販売店などに回収を依頼するのが一般的です。
鳥取市のごみ収集サービスでバッテリー(電池類全般)を処分する方法
書き出しで紹介したように、鳥取市における電池類の処分方法は、令和6年4月1日から大きく変わりました。まずはその変更点についてお話をしてから現状の処分方法について説明したいと思います。
変更点・鳥取市は二次電池も回収するようになりました
鳥取市はこれまで、乾電池などの一次電池しか回収していませんでした。ボタン電池を含む二次電池は「持出禁止」とされていましたが、令和6年4月1日から「乾電池等」の分別区分の内容が変更され、ボタン電池や充電式の電池も出せるようになりました。
これまでは家電販売店などに持ち込んで処分する必要がありましたので、市民の皆様にとってはポジティブな変更だと言えるのではないでしょうか。
「乾電池等」の収集日に処分
自動車のバッテリー(鉛蓄電池)を除くすべての電池が「乾電池等」の分別区分に指定されたため、鳥取市民の皆様は、この収集日にこれらを処分できるようになりました。
「乾電池等」の収集日は各地域に月1回設定されています。以前は2ヶ月に1回だったので収集頻度も増えて利用しやすくなっているようです。
「乾電池等」を出すときの注意点
・乾電池等だけで
乾電池等に該当するごみだけでビニール袋に入れ、ごみステーションに出してください。
・絶縁
すべての電池の電極にテープを貼って絶縁してください。
・バッテリーが外せない製品は有害ごみ
充電池が外せない使用済小型家電(モバイルバッテリー、シェーバーなど)は捨てられません。「有害ごみ」として出してください。
充電式電池は回収拠点に持ち込んで処分することも可能
これまでは鳥取市のごみ収集サービスで処分できなかった充電式電池は、引き続き市内にある回収拠点(家電量販店など)に持ち込んで処分することも可能です。
また、充電池が外せない製品(使用済小型家電)は回収ボックスを利用して処分することも可能です。充電池を製品から取り出せる場合は、充電池を入れておくための袋も別途用意されているので、できるだけリサイクルに協力しましょう。
・回収ボックス設置場所
施設 | 住所 | 電話 |
市役所本庁舎 | 幸町71番地 | 0857-30-8084 |
市役所駅南庁舎 | 富安2丁目138番地4 | 0857-30-8084 |
国府町総合支所 | 国府町宮下1221番地 | 0857-30-8654 |
福部町総合支所 | 福部町細川668番地 | 0857-30-8664 |
河原町総合支所 | 河原町渡一木277番地 | 0858-71-1724 |
用瀬町総合支所 | 用瀬町用瀬832番地 | 0858-71-1894 |
佐治町総合支所 | 佐治町加瀬木2519番地3 | 0858-71-1914 |
気高町総合支所 | 気高町浜村282番地1 | 0857-30-8674 |
鹿野町総合支所 | 鹿野町鹿野1517番地 | 0857-30-8684 |
青谷町総合支所 | 青谷町青谷667番地 | 0857-30-8694 |
学習・交流センター鳥取 | 湖山町西一丁目512番地 | 0857-31-3253 |
これらのほかに、鳥取市内にあるイオン各店にも回収ボックスが設置されています。
鳥取市で自動車のバッテリー(鉛蓄電池)を処分する方法
すでにご紹介していたとおり、鳥取市は自動車やオートバイに使われるバッテリー(鉛蓄電池)を回収していません。自動車やオートバイのバッテリーは、おもに製品を販売している店に回収を依頼して処分します。
カー用品店・オートバイ用品店
自動車やオートバイのバッテリーを交換する場合、多くの人はカー用品店やオートバイ用品店に行きます。このようなお店では交換時に古いバッテリーを引き取ってくれますが、ただ処分する場合でも引き取ってくれます。持ち込みの場合は通常、500円程度の手数料だけで引き取ってくれることが多いようです。
ガソリンスタンド
バッテリーを販売しているガソリンスタンドもあります。多くはスタッフが常駐していて、給油もスタッフが行うフルサービスのガソリンスタンドです。このようなスタンドにバッテリーを持ち込んで処分することが可能です。
セルフのスタンドでもスタッフが常駐しているところなら引き取ってくれる可能性がありますが、事前に確かめておく必要があるでしょう。
修理工場
修理工場はバッテリーを販売しているわけではありませんが、交換等の作業は当然するので回収してくれる可能性があります。ひいきにしている工場がある場合は相談してみるといいでしょう。
不用品回収業者はすべてのバッテリー(電池類全般)を回収可能
不用品回収業者は、ここまでに紹介したすべてのバッテリーを回収することが可能です。
鳥取市民の皆様は、市が二次電池も回収するようになったのでかなり便利になったことはまちがいありません。ただ、収集は月に1回だけなので、たとえば大掃除などで大量の電池が出てきたとき、待っているうちに収集日を忘れてしまい、結局は処分できずにためこんでしまう…こんなこともあり得ます。
このようなときには不用品回収業者を利用しましょう。不用品回収業者を利用すると、以下のようなことも可能になります。
すべてのバッテリーを処分できる
これは今ご紹介したとおりです。不用品回収業者を利用すれば、自動車のバッテリーも含め、すべての電池類を処分することが可能です。
引き取りに来てくれる
不用品回収業者は、利用者が指定する場所でバッテリーを回収してくれます。乾電池ならともかく、軽いものでも10kg近くの重量がある自動車のバッテリーを運ぶのは大変ですから、不用品回収業者には高い利用価値があります。
バッテリー以外のごみや不用品も処分できる
不用品回収業者を利用すれば、バッテリーといっしょにほかのごみや不用品を処分することが可能です。分別する必要がないのでとても楽です。
即日や日時を指定して回収を依頼できる
実家の整理や大掃除のような大がかりな片付けのときは、休日に作業をすることが多いはずです。そうなると、その日のうちにすべてのごみや不用品を処分したいものですが、これに対応できるのは不用品回収業者しかありません。
不用品回収業者は、休日や夜間、即日の見積もりや作業にも対応可能です。
まとめ
鳥取市でバッテリー(電池類全般)を処分する方法をご紹介しました。
鳥取市では令和6年4月1日から電池類の処分方法が変わり、自動車の鉛蓄電池を除くすべての電池類は「乾電池等」の分別区分に指定され、その収集日(月1回)にごみステーションに出すことになりました。
自動車のバッテリーについては、鳥取市は現在も回収していないので、カー用品店などの販売店、不用品回収業者に依頼して処分しましょう。