テレビは法律により特定家庭用機器に指定されています。特定家庭用機器とはリサイクルすることが求められている4つの品目の家電で、テレビのほかにエアコンや冷蔵庫、洗濯機がこれに指定されています。不要になった特定家庭用機器は所定のルートを通してメーカーに戻すことになっており、自治体は通常、特定家庭用機器を収集することはありません。
この記事では鳥取市でテレビを処分する方法を紹介しています。市民の皆様の参考になれば幸いです。すぐに処分されたい方はこちら鳥取での不用品回収
不要になったテレビをリサイクルする理由
書き出しで紹介したように、不要になったテレビは法律でリサイクルすることが求められている特定家庭用機器です。
この法律が施行されたのは1998年のこと。家電の中に含まれているリサイクル可能な資源を有効に活用するために、この法律が制定・施行されたというわけです。
たしかにテレビなどの特定家庭用機器の内部には金属類を中心にたくさんのリサイクル可能な資源が含まれています。これらを有効に活用することで、持続可能な社会づくりが進められることはまちがいないでしょう。
というわけで不要になった家庭用のテレビの多くはリサイクルすることになっているのですが、実は家庭で使われていたすべてのテレビがリサイクルの対象なのかというとそうではありません。
リサイクルの対象になっている家庭用のテレビ
法律でリサイクルの対象になっている家庭用のテレビは、以下のとおりです。
・ブラウン管式テレビ
・ブラウン管式VTR内蔵テレビ
・ラジカセ一体型テレビ
・液晶/有機EL/プラズマ式テレビ
・HDD/DVD等内蔵テレビ
・チューナー分離型テレビ
さすがにブラウン管式のテレビを家庭で見かけることはほとんどなくなりましたが、これもリサイクルの対象に含まれています。有機ELテレビは最近までリサイクルの対象に含まれていませんでしたが、令和6年4月からリサイクルの対象に新しく指定されました。
ブラウン管式や液晶/有機EL/プラズマ式であっても、チューナーの付いていないただのモニターはリサイクルの対象には含まれません。また、建物に組み込まれるように設置されているテレビについてもリサイクルの対象には含まれていないので、もしも処分を希望するのであれば別の方法を探る必要があります。
原則として販売店が回収・ユーザーは運搬とリサイクルの費用を負担
不要になった家庭用のテレビは、原則としてそのテレビを販売したお店が回収することになっています。そのため、ユーザーはテレビを買ったお店に電話をすれば、そのテレビを処分することが可能ですが、その際に、そのテレビをメーカーまで運ぶ費用やリサイクルにかかる費用を負担することになっています。これらの費用はそれぞれ「収集運搬料金」「リサイクル料金」として回収を担当する業者がユーザーから徴収します。
一応、これが原則ではありますが、もちろん、諸事情によりテレビを買ったお店に回収を依頼できない人の数も相当数に上るはずです。しかし、その点については心配ありません。遠方への引っ越し、お店の廃業などでテレビを購入した店に回収を依頼できない人でも利用できる方法がしっかり用意されています。
鳥取市でテレビを処分する方法
鳥取市民の皆様は、以下の業者、または拠点を利用して不要になったテレビを処分することが可能です。
・家電販売店
・不用品回収業者
・指定引取場所
「家電販売店」は、すでに紹介しているとおりです。原則、ここに回収を依頼します。テレビを買い替える人も家電販売店に不要なテレビの回収を依頼することが可能です。
「不用品回収業者」は、家電販売店に回収を依頼できない人におすすめの回収依頼先です。
「指定引取場所」は自家用車を所有している人におすすめです。
それぞれについて、以下に詳しく解説します。
家電販売店に回収を依頼してテレビを処分
テレビをシンプルに廃棄処分することを望む場合は原則的にそのテレビを購入したお店に回収を依頼します。
買い替えのために古いテレビの廃棄処分を望む場合は、新しいテレビを購入する家電販売店に回収を依頼します。このやり方のほうが、回収依頼を買い物と同時にできますし、新しいテレビの配達と同時に古いテレビを引き渡せるため効率的です。
ネットショップでテレビを買い替える場合は?
ネットショップでテレビを買い替える場合でも、そのショップに古いテレビの回収を依頼することが可能です。ただし、店により依頼する方法が異なる場合があるので、事前に調べてから購入手続きをとることを強くおすすめします。
不用品回収業者に回収を依頼してテレビを処分
家電販売店にテレビの回収を依頼できない人にとくにおすすめなのが、こちらの不用品回収業者です。不用品回収業者は家庭の不用品ならほぼすべてを引き取れる業者ですが、そのなかには当然、テレビなどの特定家庭用機器も含まれています。
・引っ越しや販売店の閉店で依頼先が見つからない
・テレビのほかにも処分したい家財がある
・テレビを急いで処分したい
・忙しいので帰宅後の夜間にテレビを回収してほしい
以上のような希望がある方は不用品回収業者の利用を考えてみてください。
業者選びについて
ときどき、不用品回収業者を名乗る悪徳な個人や業者による被害が報道されることがあり、業者の利用に消極的な方もいらっしゃると思います。ここで少し、業者選びについて触れておきましょう。
たしかにこのような件は発生しており、業界としても憂慮しています。
しかし、悪徳な輩の数はわずかであり、多くの業者は健全に競争しながらサービスを提供しています。
所在地やサービス内容、作業事例、料金の目安などが記載されたウェブサイトを運営している業者であれば、それほど心配する必要はありません。あわせて口コミを検索して判断材料にすれば、被害にあうことはないでしょう。
絶対にNGなのは地域を回っているトラックや投げ込みチラシの業者を利用することです。
指定引取場所にテレビを持ち込んで処分
地域の回収拠点として機能しているのが、この指定引取場所です。指定引取場所の役割は運輸系やロジスティクス系の業者が務めていることが多く、家電販売店や不用品回収業者のように回収に来てくれるわけではありません。ユーザーが持ち込む必要があります。ただし、代行を依頼することも可能です。鳥取市は市民の代行として指定引取場所に不要なテレビを搬入するサービスを提供しています。
ご自身で持ち込む場合
指定引取場所にご自身で持ち込む場合は、事前にリサイクル料金の支払いを済ませておく必要があります。
家電リサイクル券センターのウェブサイト(https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html)で金額と支払時に必要な情報(コード)を調べてメモしておきましょう。型番などの情報が必要です。同様の情報があれば郵便局でも金額やコードを調べられます。
つづいて、郵便局で「家電リサイクル券」を手に入れてください。調べた情報や住所などの情報を記入したあと、リサイクル料金を支払います。家電リサイクル券のシール部分は処分するテレビに貼り付けておきましょう。
あとはテレビを指定引取場所に持ち込むだけです。鳥取市には指定引取場所が2ヶ所あります。
・日ノ丸西濃運輸(株)鳥取支店
住所:鳥取市湖山町東3丁目40番地 電話:0857-28-2221
・岡山県貨物運送(株)鳥取支店
住所:鳥取市菖蒲押当665番1 電話:0857-23-0411
指定引取場所は平日の9~12時と13~17時にオープンしていますが、午前・午後ともに受付は30分前で終了です。土曜日は不定休、赤の日や年末年始、お盆などはお休みなので確認してから持ち込んでください。
なお、指定引取場所に持ち込む場合は収集運搬料金を負担する必要はありません。
鳥取市に代行してもらう場合
鳥取市は、テレビを含む特定家庭用機器の指定引取場所への搬入を市民の代行の形でおこなっています。
持ち込むときと同じ方法でリサイクル料金を支払ったあと、鳥取市の大型ごみ受付センターに電話(0857-22-0353)をして戸別収集を依頼してください。その後、折り返し伝えられた収集運搬料金を、大型ごみ納付券を購入する形で支払います。
収集日になったら、指定された場所にテレビを搬出してください。
まとめ
鳥取市でテレビを処分する方法を紹介しました。令和6年4月から、有機ELテレビもリサイクルの対象に加えられました。該当するテレビを処分する場合は注意が必要です。
鳥取えびすサポートは、鳥取市内を中心に県内全域で不用品を処分するお手伝いをしています。テレビを含む特定家庭用機器を回収することも可能です。処分にお困りの方は、ぜひご連絡ください。